整形外科のクリニックに転職して半年経ちました。備忘録として8、9月に自分が行ったことを記録しておきます。
サイレントマニピュレーション
凍結肩に対する非観血的受動術(サイレントマニピュレーション)を2例行いました。
ぱくペインクリニックの朴先生が考案された手技で、斜角筋間でC5-7のブロックを行った後、徒手的に関節包を破断します。
数ヶ月のリハビリでも可動域の改善が見られなかった方ですが、2人とも手技後3週の時点で日常生活に不自由がない程度まで可動域は改善し、感謝されました。
この一年での目標でもあったので、1人で完遂できて嬉しかったです。
麻酔の効きが命なので、頚椎神経根のハイドロリリースなどで手技に慣れてから行った方がいいと思います。
資格の取得
整形外科認定スポーツ医、運動器リハビリテーション認定医取得のための講義・試験を受けました。どちらも専門医取得後に日整会HPより申し込みが可能です。オンデマンドで講義を受講し、試験に合格すれば取得できます。
認定スポーツ医は総論と各論が一年毎に交互にあるので、取得までは2年間かかります。講義も2日間あり、けっこう大変でした。。。
運動器リハビリテーション医は1日で終わりますが、脳神経リハや嚥下リハなど普段あまり馴染みのない分野もあり試験は難しかったです。
資格取得に意味があるかは議論が分かれるところかもしれませんが、講義自体はすごく勉強になったので受講してよかったと思います。
来年はスポーツ医の後半と、認定リウマチ医を受講しようと思っています。
体外衝撃波、動注治療
いずれも自費診療ですが、症例を選んで、希望がある方に少しずつですが行っております。
外側上顆炎やへバーデン結節など、難治で保険診療での治療手段があまりない場合の武器としては有用だと思っています。
年末に向けて
10月は日本整形外科超音波学会がありますね。SMAPの先生方の知識量や熱意には毎度圧倒されますが、できるだけ吸収して日々の診療に生かしていきたいと思います。
また、エコーの診療にも慣れてきたので、自分も誰かに知識や経験を伝えられるような機会があればいいなと思っています。
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