骨折の治療指針とリハビリテーション

 教科書 運動器リハ

整形一般外来では、骨折の保存加療を診療することも多いと思います。

保存加療は、患者さんの年齢や生活環境によって治療方針も大きく変わりますし、処方する医師の経験にも大きく依存するところがあります。

一方で、代表的な骨折についてはある程度定まった固定期間や後療法をイメージして治療することも多いです。

骨折の保存治療の後療法・リハビリテーションについてまとまった書籍はあまり多くないと思いますが、この書籍は一つの目安として、固定期間や理学療法の手順を明示してくださっています。

一般的な骨折の保存加療を担当する方に是非おすすめしたい一冊です!

こんな人におすすめ!

一般整形外来を担当する整形外科医、理学療法士

書籍の概要

本書の特徴

本書は、酒井昭典先生(産業医科大学整形外科教授)、佐伯覚先生(産業医科大学リハビリテーション部教授)が編集された

「豊富な経験と科学的根拠に基づいて、骨折の治療とリハビリテーションの進め方を標準化した」 

(本書序文より引用)

一冊です。

本書で学べること

・全身の代表的な骨折に対するリハビリテーションの具体的なプロトコール

術後のリハビリだけでなく、保存加療のリハビリについても詳細に記載されており勉強になりました!

個人的総評

・内容:基礎/ 専門 

・用途:通読/ 辞書

・使用頻度:★★★☆☆ 

・持ち運び:★★★☆☆

おすすめpoint

代表的な骨折ごとに分類、リハビリテーションがまとまっています。

固定期間や可動域訓練開始の時期などが具体的に明示されています。特に後期研修中は指導を受ける上級医によって考え方が違い迷うことも多かったですが、この書籍に出会って一般的な目安を知ることができ自信を持って治療を進めることができるようになりました。

治療の流れが具体的にまとまっているので、理学療法士の方にもためになる内容だと思います。

まとめ

本書は整形一般外来で骨折後のリハビリテーションを担当する整形外科医・セラピストにおすすめしたい一冊です!

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