運動器
身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称 (日本整形外科学会)
運動器エコー
正確な定義はないですが、
「運動器の障害に対して、エコーを使って評価、インターベンションを行うこと」
と個人的には考えています。
他検査と比較したエコーのメリット
- 検査だけなら侵襲がない
X線検査と違い放射線は出ないので、妊娠中の方や子供にも安心して検査の提案ができます
- すぐに検査できる
急性期病院に勤務していた時はMRI検査予約が1ヶ月間待ちといったことも多く、もどかしい思いをしてきました。エコー検査であれば、装置があればその場ですぐに検査できます。MRIより安価なので、クリニックにも導入しやすいです。個人所有されている先生や理学療法士さんもいます。
- 動的評価ができる
レントゲンやMRIにはない、エコーの強みだと思います。靭帯損傷の不安定性の評価だけでなく、実際に筋肉の動きを患者さんに見てもらうことで、リハビリの際のフィードバックにもなります。
デメリット
診察に少し時間がかかる
慣れるまでは少し煩わしいかもしれませんが、患者さんの満足度は上がるので自然と使いたくなっていくと思います。
リハビリでも活用されている
運動器エコーは整形外科医だけの用語ではなく、理学療法の世界でも浸透しています。
エコーを使って客観的に評価し、特に末梢神経に対して徒手的にアプローチしたり、対象の筋肉をうまく使えているかフィードバックする際に使用します。
運動器エコーは医師とセラピストを繋ぐ「共通言語」としての役割を担ってくれる存在になっています。
保存治療の選択肢を広げる
整形外科を受診する患者さんで、手術を受ける方は10-20%と言われています。
保存治療の選択肢を増やしてくれるのが運動器エコーです。
旧来の『レントゲン異常なし、鎮痛薬を処方し経過観察』というレントゲン検査に依存した診療では痛みが取れなかった患者さんも、『エコーで痛みの原因を検索、適切にリハビリ処方、インターベンションを行って痛みをとる』という新しいアプローチであれば症状を緩和できるかもしれません。
これまで見て見ぬふりをしてきた痛みに新しい視点で向き合ってみましょう!